DCモータのパラメータが変化するとどうなる

2012年2月15日 admin 未分類

モータの等価回路を利用すれば,spice上でモータの動きをシミュレートできる.spiceは,回路の電圧や電流の時間的な変化をグラフとして視覚化することができるので,グラフを見ながら頭の中でモータの動きを想像するとよい.

モータの動きを想像する前に,どんなモータを想定しているのかをある程度感触を得ておこう.次の表で,それぞれの定数の意味を頭に入れておき,シミュレーションではそれぞれの数値を基準に変化させ,結果にどう影響するのかを観察するとよい.

定数 意味 数値
L モータ内部の巻線のインダクタンス[H]. 大型のモータほど大きな値を持つだろう. 100\muH
R_{1} モータ端子間の抵抗成分[\Omega]. 通常は数\Omega程度. 10\Omega
C_{1} もとのパラメータではJ/(K_{T}K_{E})[F]. Jはモータ回転子の慣性モーメントなので,大型のモータほど大きい. 1000\muF
R_{2} もとのパラメータではK_{T}K_{E}/D[\Omega]. Dはモータ回転子が回転することに伴う動摩擦係数を表しているので,スムーズな回転を実現しているモータではR_{2}は大きくなる. 1k\Omega

 

また,変数の意味を確認しておこう.

変数 意味 もとの変数との関係 数値
u モータ端子間電圧[V] 5V
i モータ端子間電流[A]
v キャパシタC_{1}の電圧[V] 逆起電力.モータの角速度に比例.
i_{L} 負荷電流[A] 負荷トルク\tau_{L}に比例. 0A(無負荷時)


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