DCモータのパラメータが変化するとどうなる
モータの等価回路を利用すれば,spice上でモータの動きをシミュレートできる.spiceは,回路の電圧や電流の時間的な変化をグラフとして視覚化することができるので,グラフを見ながら頭の中でモータの動きを想像するとよい.
モータの動きを想像する前に,どんなモータを想定しているのかをある程度感触を得ておこう.次の表で,それぞれの定数の意味を頭に入れておき,シミュレーションではそれぞれの数値を基準に変化させ,結果にどう影響するのかを観察するとよい.
定数 | 意味 | 数値 |
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モータ内部の巻線のインダクタンス[H]. 大型のモータほど大きな値を持つだろう. | 100![]() |
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モータ端子間の抵抗成分[![]() ![]() |
10![]() |
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もとのパラメータでは![]() ![]() |
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もとのパラメータでは![]() ![]() ![]() ![]() |
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また,変数の意味を確認しておこう.
変数 | 意味 | もとの変数との関係 | 数値 |
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モータ端子間電圧[V] | ![]() |
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モータ端子間電流[A] | ||
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キャパシタ![]() |
逆起電力.モータの角速度に比例. | |
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負荷電流[A] | 負荷トルク![]() |
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