Control System Lab.

宮崎大学工学部環境ロボティクス学科・電気電子工学科

Control System Lab. - 宮崎大学工学部環境ロボティクス学科・電気電子工学科

研究室配属の情報

研究指導の考え方


自由な発想

卒業研究では,単純に与えられた仕事をするだけで実力がつくとは考えていません.先輩が実施していた卒業研究を引き継ぐことも可能ですが,できればチャレンジしたいテーマを自分で設定することが望ましいと考えています.

何でも制御

卒業研究のテーマに何ら制限はありません.本来,制御工学というのは,モノが何であっても上手く操ることを目標とした一般的考え方の集合体です.何をどのように操りたいか,学術的に意義があり,社会に役に立つのなら何でも挑戦することができます.これが制御工学の特徴です.ただし,上手く操るにはそれなりの努力が必要ですし,努力にもかかわらず上手くいくとは限りません.

こだわり

卒業研究のテーマが決まったら,先輩の結果を単純に引き継ぐのではなく,ほとんどすべてを自分で切り開いてもらいます.単純な実験を実施するにも,電子回路工作,マイコンプログラミング,パソコンデータ処理,シミュレーションなど様々な準備が必要です.これらの準備をすべて自分で行います.制御とは,そのままでは上手く動かないモノを,工夫を凝らして上手く操ることです.そのためには,相手を知る必要があり,すべてを自分で製作してはじめて相手を知ることができると思っています.また挑戦するためには武器(知識,技術,知見)が必要です.

獲得できる能力

卒業研究を終える頃には,制御工学の考え方,モノの見方に加えて,次のような能力を身につけることができると考えています.これらの能力は,どのような工学にも有用ですから,将来必ず役に立つはずです.入社後にSPICEやMatlabで仕事をしているという話を卒業生からよく聞きます.入社前にこれらのツールを使う経験を積んでおくと入社後に有利になるに違いありません.

  • オペアンプ回路の部品選定,シミュレーション,設計,製作,動作確認の方法.
  • トランジスタ,MOSFETの使い方,部品選定,シミュレーション,設計,製作.
  • 回路シミュレータSPICEの使い方,実験との比較の方法,データ処理.
  • 科学技術計算ソフトウェアMatlabを利用したシミュレーション,設計,データ処理,フィードバック制御の検討.
  • 数式処理システムMathematicaを利用した理論展開,データ処理.
  • C#(C言語の進化型の一つ)を利用したマイコンプログラミング,実験データ取得,フィードバック制御の実現.(「マイコン」を知らないと思いますが,小さなパソコンのようなものと思ってください.)
  • 論文を書くための処理系TeX をマスター.Wordは数式を書くのに向いていないので使いません.穂高が講義で配布しているプリントはすべてTeX で書いています.
  • python(プログラミング言語の一つ)を使ったデータ処理.Excelは本格的なデータ処理には向いていません.
  • 英語に対する免疫.調べ物をするとき,どうしても英語が必要になります.1年間で上達できるほど甘くありませんが,少なくとも生の英文を読む訓練になります.英会話の練習もときどき実施してます.

研究テーマ


穂高の専門分野は制御工学です.これはモノが何であっても扱い方の方法論は類似していることに注目した学問分野です.したがって研究テーマは何ら限定されないという自由度があります.この自由度を活かして,社会に役立つことなら何でも挑戦したいと思っていますし,卒業研究を通してその考え方を学んで欲しいと思っています.ただし考え方だけではモノは動きませんので,モノ(ロボット,太陽電池,電子回路など)に対する知見と,様々な技術(パソコンや電子回路などを活用できる知識と経験)を身につける必要があります.もちろん先輩(博士課程2名,修士課程3名,4年生6名)が行なっている卒業研究を紹介することはできます.下記に連絡してください.

連絡先


電子メール:hijhodakaの後に@cc.miyazaki-u.ac.jp

居室:E805